【完】★☆恋愛パスポート☆★
電車の中でも、手をつないでいる私達は、周囲からは、ラブラブに見えたことだろう。


「奈々、俺、お前に会えてよかったよ。」

「うん。でもどうして???」奈々は聞いた。

「俺、ずっと奈優に片思いして、苦しんでいたが、

それ以上の気持ち、奈優を想う気持ち以上に奈々はさせてくれたんだ。

奈々、ありがとう。」


「ありがとう。すっごく嬉しいよ。」


「和真は私のどこが好きなの?」私は真っ赤になりながら、思い切って聞いた。


「うん、そうだな、まずその笑顔。

それから、人の気持ちを大切にするとこかな。

まあ、全部好きだけどな。」


「奈々は?」和真が聞いた。


「私は、実は、高校入るまで、男の子と話せなかったの・・・

でも、和真とは初めて会った時から、恥ずかしかったけど、話できたの。

和真の純粋で優しいとこが好きかな・・・・

まあ、私だけでなく、誰にでも優しいけどね・・・・」




そういうと、和真は私の頭と自分の頭をゴツンとさせた。


「奈々、お前が一番だから、安心しろ。」


私はすごく嬉しかった。
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