【完】★☆恋愛パスポート☆★
水族館に着くと、私たちは、思いっきり弾けた。

まるで、小学生にもどったかのように・・・・


驚いたことは、和真が、魚についてとても詳しかったこと。

魚を見るたびに、解説をつけてくれる。


「和真、すごぉ~い。なんでそんな知ってるの?」


「小さいときから、ずっと水族館ばかり来てたからね・・・・それに、図鑑もよく見てたん

だ・・・・」


やっぱ私って幸せ者なのかな、和真も奈優も本当に頭が良くて、優しい。

勉強も教えてくれる。


でも、「恋愛パスポート」の消費期限が迫ってくる・・・・・

期限が過ぎるとどうなるんだろう?・・・・

奈々は、そんな不安を突然思い浮かべた。


おばあちゃんに、帰ったら、聞いてみよう・・・・




「奈々、どうした?」

「あっ、いや考え事・・・・」

「どうせ、魚オタクだとか、思ってたんだろう?」

「あっ、ばれた・・・・」と私は笑いながら答えた。
< 84 / 277 >

この作品をシェア

pagetop