【完】★☆恋愛パスポート☆★
大原駅に着いたのは、午後6時だった。

2人は同じ方向へ、手をつないで歩き始めた。

「ねぇ、ところで、和真の家はどのへん?」

「あ~奈々の家から12,3分、だから近いよ。

あ~家に来る?」

「えっ。」

奈々は一瞬戸惑ったが、家の場所くらいは知りたいなと思い、

「うん、行ってみる。」と答えた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あの坂を右に曲がったら家だから。

「え~たしか、あそこって、もしかして、近所でも有名な豪邸?????

「そうでもないよ。とにかく行こう。」

和真は急に小走りになった。


「なに、やっぱここ?」


表札のない家、SECOMのシールが張ってある家・・・・・


「すごい、和真・・・・・すごい家だね・・・・」

「そんなん気にするな。入るぞ。」

私は言われるがまま、手を引っ張られ、中へ入って行った。

「今日は、誰もいないから、緊張しなくて大丈夫だよ。」

和真はそう言った。





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