【完】★☆恋愛パスポート☆★
おばあちゃんは、

「ちょっと待ってな。」と言い、大きな仕事用の鞄から、アルバムのような資料を取り出した。


「え~っと、上杉奈々・・上杉・・・・」

それはおそらく会員名簿のようなものに私には見えた。


「【上杉奈々】期限は6月29日の午後5時だね。

5時までに、この前のビルの私のとこに、返却しなければならないよ。

万一返却しなかったら、途中で返却した時と同じく

、この3か月のすべての記憶が消えるんだ。

だから、きちんと返却するように。」


「それはわかったわ。で、おばあちゃん、返却後はどうなるの?教えてよ。」

おばあちゃんは、にやりと笑って言った。


「それは、お前次第さ。」


「えっ、私次第?どういう意味?」

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