明日の果て
再び目が覚めると、夜中だった──
「いつの間に寝たんだろ?」
空腹だという事にも気が付いて、仕方なく多少フラフラする足取りでコンビニまで行く事にした。
コンビニは剛のマンションから少し遠い、
途中ちょっと嫌な雰囲気の廃工場──かなり昔につぶれたらしい──があって、
剛はあまりそちらを見ないようにしていた。
「男のくせに」と言われるかも知れないが、彼はホラーとかあまり好きじゃない。
それに、あそこは質(タチ)の悪い輩が時折ウロウロしていて、何かヤバい感じもする。