明日の果て
*急いての
佐藤 剛は、デイトリアの助手としてすでに1年以上が経過していた。
この状態にも馴染みが出来て、彼らから離れたいという気持ちは消え失せていた。
代わりに、彼ら神族について、もっと知りたいと思った。
「なぁ、今度いつマクバードに会わせてくれるの?」
「先月会ったばかりだろう」
「そうだっけ?」
深入りしていく剛に、デイトリアは眉を寄せた。
人が神と深く関わることは、出来るなら避けたい──存在の差は、いつか大きな衝撃を招くだろう。