明日の果て
バイトから帰ると、アパートにはすでに真里が部屋でテレビを見ていた。
「あ、おかえり~」
と言いつつ、こちらを振り返らない。
また趣味のカラーコンタクトでもしているのかな?
剛は、買ってきた物をキッチンテーブルに乗せて無理に近づいた。
彼女はカラーコンタクトを集めるのが好きで、初めてであった時も青いコンタクトをしていた。
嬉しそうな背中に笑みを浮かべて肩を叩く。
「じゃーん!」
披露するように大きく目を見開いたその瞳に、剛は強い衝撃を覚えた。