明日の果て
「うるせぇよ、おまえ警察?」

 まあ当然、そういう反応になるよな。

 今度の数も6人ほど。

 男が6人で女性を乱暴しようとしたのかと思うと、嫌な気分になる。

 すると、ジェティスはまた勝ち気な顔をした。当然、相手はカチンと来る。

「警官だったら、お前たちは生きていられただろうに」

 そのささやくようなつぶやきに、心の声は再び剛に警告した。

 見てはいけない!──その声は今度はひと足遅かった。

 漆黒だったジェティスの目が青く輝く。

 まるで、闇に輝く宝石のように……そして、薄闇にいくつかの軌跡が描(えが)かれた。
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