明日の果て

 それから、意識を切り替えて考えた。

 デイたちが行動する所は、人の集まる場所でなければならない。

 そう考えれば、都心から離れる事はないだろう。

 この世界には来たばかりだと言っていたから、まだ離れるには惜しいとも考えているはずだ。

 しかし、人間が考えていることを神であるデイトリアがやっているとも思えなかったが、記憶を操作したのだから──

「きっとまだいる」

 剛はそう確信した。

< 132 / 153 >

この作品をシェア

pagetop