明日の果て

*やっぱり?


「またおまえか」

「それはこっちのセリフだっつの」

 どうやら剛は、またジェティスのいる世界と剛のいる世界の中間の空間に来てしまったらしい。

「俺の波長に引かれて来ちまうんだから俺がいれば消滅する事もないか」

「そんな簡単に片づけるなよ」

 赤やら黄色やらと変わりゆく、まだら模様の空間に浮きつつ発した。

「どうにかせんといかんのは解ってるんだが。このままだとおまえ、死ぬまで眠る度に俺に引き寄せられる訳だから」

「マジかよ、勘弁してくれよ。何か方法はないのか?」

「あるにはある」

「なんだよ、その何か含んだ言い方。何かマズイことでもあるのか」

 ジェティスはどうしたものかと思案しているが、決意したような顔で剛に向き直った。
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