明日の果て
 その背中に金色の翼が現れて、豪華さが増した。

「? 何だ?」

「……出してから言われてもな」

 剛はその翼に見惚れていた。

 2対の翼──下方向に伸びている翼は真っ直ぐだが──は大きく、黄金の光を放ち、まさに全身金ぴかだ。

「派手だなぁ」

 率直な意見が剛の口から漏れ出る。

「あ、やっぱり? 私も自分でそう思うよ。しかし生まれたときからこうだから、どうしようもなくてねぇ」

 想像とは違い、軽快でフレンドリーな会話をする人だった。

「私とジェティスは同時に生まれたんだけどねぇ、どうしてだか私は派手でさ~。なのにジェティスは真っ黒だろ。オセロみたいだよね、あはは」

 口調まで対照的だ。
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