明日の果て
◆第1章~空と炎の瞳
*その正体
「責任取れよ」
「なんだ唐突に」
路地裏の一角、剛は見知らぬ男たちに絡まれているジェティスに壁に発した。
「なんだおまえ。こいつの知りあいか?」
おそらく、これから殺されるであろう男が剛にも絡んでくる。
「そいつのせいで彼女にふられたんだ」
「チッ、女くらいで」
別の男が舌打ちする。どうせこいつも殺される予定の奴だ。
「こいつら殺すんだろう? 早くやれよ」
「俺たちを殺す? ふざけてんのか、アァ?」
眉間にしわを寄せてすごみを見せているようだが、ジェティスに効果は無い。
5人いても、きっとジェティスには敵わない。