明日の果て
◆第1章~空と炎の瞳

*その正体


「責任取れよ」

「なんだ唐突に」

 路地裏の一角、剛は見知らぬ男たちに絡まれているジェティスに壁に発した。

「なんだおまえ。こいつの知りあいか?」

 おそらく、これから殺されるであろう男が剛にも絡んでくる。

「そいつのせいで彼女にふられたんだ」

「チッ、女くらいで」

 別の男が舌打ちする。どうせこいつも殺される予定の奴だ。

「こいつら殺すんだろう? 早くやれよ」

「俺たちを殺す? ふざけてんのか、アァ?」

 眉間にしわを寄せてすごみを見せているようだが、ジェティスに効果は無い。

 5人いても、きっとジェティスには敵わない。
< 36 / 153 >

この作品をシェア

pagetop