明日の果て

 しばらく会話が続いたあと、男は渋々と帰って行った。

「まったく」

 デイトリアは肩を落として顔をしかめつつ、朝食の準備に戻る。

「そりゃ仕方ないよ、デイ超美人だし。恋人でもない男と同棲してるんだし」

「誰のせいだと思っとる!」

 オタマでビシッ! と剛を差した。

「え、俺のせい?」

「む?」

 言われて思案する。

「気分転換で性別など換えなければ良かったのだ」

 深い溜息を吐きながらうなだれた。

 その様子に剛は生ぬるい笑みを浮かべる。

 デイの性格というか、行動が一環してない気がするのは気のせいだろうか?

 いつもクールなイメージがあるんだけど、時々ギャグをかましてくれたり。
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