明日の果て
「ごめん、ちょっと買い物」

 剛はどうしようもなく動揺しているので、それを隠すのと落ち着くために外に出た。

「あーあ、可愛そうに。失恋だな、ありゃ」

「ジェティス、覗き趣味か?」

「冗談、そんな趣味ありませんよ。しかし、奴の感情には気付いてましたか?」
 ジェティスは肩をすくめて首を横に振った。

「いやまったく」

 それを聞いたジェティスは、カクンと肩を落とす。

「あなたらしいと言うべきか。自分の事に対しては、まったくといっていいほど関心が無いんですから」

「悪かったな」

 どうしたものかな……この問題に関して、解決の糸口は難しいとデイトリアは感じていた。

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