明日の果て
「その聞き返しはどうかと思うのだが」

「なに、会うくらいもしてくれないケチなの?」

「私を怒らせて約束を取り付ける算段か」

「バレたか。でも会いたい」

 真剣な剛の面持ちに、さすがのデイトリアも少し困惑しているようだ。

 デイトリアもジェティスも、相手の気持ちはちゃんと受け止めてくれる。

「考えさせてくれ」

 そう言って、ゆっくり立ち上がった。

< 68 / 153 >

この作品をシェア

pagetop