明日の果て

 朝食の席で、

「なぁ」

「なんだ」

「いつ会わせてくれるんだよ」

 待ちきれなくなった剛が先に切りだした。

「む、忘れとらんのか」

「当たり前だろ」

 デイトリアは小さく口の中で舌打ちすると、朝食に箸を伸ばす。

 箸の使い方が実に上手いなんて褒めている場合ではなく、剛はデイトリアをじっと見つめた。

「デイ、いい加減に──」

「いい加減にするのはお前だろうが」

 ジェティスが割って入る。
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