明日の果て
所謂(いわゆる)、正装のような格好をしている少年をじっと見つめる。
身長は剛よりも高いが、あどけない表情に少々の違和感を覚えた。
腰には剣が携(たずさ)えられていて、少年が動くと胸の鎧が不思議な色と音を立てていた。
きっとこの鎧は、俺の知っている金属で造られていないんだろう。
と、剛は視界全体で2人を捉えていた。
少年はしばらくデイと笑いながら会話をしていたが、マクバードのいる場所を教えるとまたどこかに歩いて行った。
「どこにいるって?」
「他の神族との謁見(えっけん)のようだ。終われば出てくるだろう」
「へえ、他の神様とか来たりするんだ」
「神族といえど、我々の事を知らない者も少なくはない。マクバードとの謁見は箔が付く。それを見越してのオファーも多い。良い意味で来る者は少ないな」
身長は剛よりも高いが、あどけない表情に少々の違和感を覚えた。
腰には剣が携(たずさ)えられていて、少年が動くと胸の鎧が不思議な色と音を立てていた。
きっとこの鎧は、俺の知っている金属で造られていないんだろう。
と、剛は視界全体で2人を捉えていた。
少年はしばらくデイと笑いながら会話をしていたが、マクバードのいる場所を教えるとまたどこかに歩いて行った。
「どこにいるって?」
「他の神族との謁見(えっけん)のようだ。終われば出てくるだろう」
「へえ、他の神様とか来たりするんだ」
「神族といえど、我々の事を知らない者も少なくはない。マクバードとの謁見は箔が付く。それを見越してのオファーも多い。良い意味で来る者は少ないな」