明日の果て

*マクバード


 軽快に走ってくる足音の方向に目を向けた瞬間──剛は目の前に霧がかかったようになった。

「え……?」

 意味も解らず視界は真っ暗になる。

「ああっ!? ごめん!」

 そんな声が微かに耳に届いたけれど、声の主の姿を捉えることは適わず意識を失った。




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