明日の果て
「今はどこにおられるのだね? 一緒には住んでいないのか?」
「もうずっと家には帰ってないよ、どうせ帰っても結婚がどうだとか口うるさいしさ。今は事情があってデイのとこにいるけど」
「ほう」
「デイが何してるのかとか、知らないの?」
「本人達に任せているのでね。監視は面倒だし、あまり好きでもない」
「へ、へえ~」
なんて奔放な……神様なんてこんなもんなのかな。
妙な納得の仕方をした剛だったが、マクバードの輝く目がやはり疑問だった。
「そんなに楽しい? 写真なんか眺めて」
「ん、楽しいよ。お前に会えた事もだが、ここから出られないだけに」
「出られないって、なんで?」
「仕方のない事だ。私の力は少しの油断で他の世界に影響を及ぼしてしまう可能性があるのだから」
赤い瞳が一瞬、曇ったように思えた。
「もうずっと家には帰ってないよ、どうせ帰っても結婚がどうだとか口うるさいしさ。今は事情があってデイのとこにいるけど」
「ほう」
「デイが何してるのかとか、知らないの?」
「本人達に任せているのでね。監視は面倒だし、あまり好きでもない」
「へ、へえ~」
なんて奔放な……神様なんてこんなもんなのかな。
妙な納得の仕方をした剛だったが、マクバードの輝く目がやはり疑問だった。
「そんなに楽しい? 写真なんか眺めて」
「ん、楽しいよ。お前に会えた事もだが、ここから出られないだけに」
「出られないって、なんで?」
「仕方のない事だ。私の力は少しの油断で他の世界に影響を及ぼしてしまう可能性があるのだから」
赤い瞳が一瞬、曇ったように思えた。