明日の果て
そして、剛にも解る変化がマクバードの神殿に現れる──大きな爆発音が響き、一同は足早に神殿に向かう。
白い壁が激しく砕け飛んでいて、マクバードの前には、見知らぬ影がへたり込むようにして彼を見上げていた。
「……うわ」
剛が壁の穴をのぞき込むと、いくつもの部屋を通してここまで吹き飛ばしたらしく、分厚い仕切りが何枚も見えている。
「愚か者が、私が手を貸すとでも思うのか」
「し、しかし。我らの神族は皆、自分勝手で、誰かが統率しなければならないのです!」
「真に己の神族を想うならば何故、私と目を合わせようとしない」
「そ……れは」
男は、灰色の髪を戸惑いながら整え、同じ色の瞳を泳がせる。
白い壁が激しく砕け飛んでいて、マクバードの前には、見知らぬ影がへたり込むようにして彼を見上げていた。
「……うわ」
剛が壁の穴をのぞき込むと、いくつもの部屋を通してここまで吹き飛ばしたらしく、分厚い仕切りが何枚も見えている。
「愚か者が、私が手を貸すとでも思うのか」
「し、しかし。我らの神族は皆、自分勝手で、誰かが統率しなければならないのです!」
「真に己の神族を想うならば何故、私と目を合わせようとしない」
「そ……れは」
男は、灰色の髪を戸惑いながら整え、同じ色の瞳を泳がせる。