Blue sky ~ 記憶 ~
「せいぜい恥をかかない様に頑張ることだな。」
 
 
 
…これは頑張れって言いたいのか?
 
 
 
「あぁ、頑張……」
 
 
「黒川さん!」
 
 
 
…まだ諦めてなかったのか。
 
 
この声は間違いなく藤永悠真だ。
 
 
 
「今日なんだけど、俺の仕事が終わったらこっちに来るから待ってて。」
 
 
 
「あぁ、分かった。」
 
 
 
…え?
 
 
今のまるで、一緒に学校祭回るかのような会話だったよな…?
 
 
 
「華音って藤永と一緒に回らないんだよな…?」
 
 
俺は一応聞いた。
 
 
「そのつもりだったが……あまりにもしつこくてな…。」
 
 
 
…藤永って意外と一途なんだな…。
 
 
 
「一緒に回ると言っても、少しの時間だけだ。」
 
 
華音は面倒くさそうに言った。
 
 
 
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