Blue sky ~ 記憶 ~
「是奇!もう客来るぞ!」
 
 
 
「…わ分かった。」
 
 
…もう覚悟を決めなきゃな。
 
 
「いいか、客が来たら『お帰りなさいませご主人様』って言えよ!」
 
 
…言いたくねぇ。
 
 
「ちなみに女の客の場合は、ご主人様じゃなくて『お嬢様』って言えよ!」
 
 
 
「…はい、分かりました。」
 
 
俺以外のメイドが揃って言った。
 
 
「是奇の声がしなかったけど……是奇、分かったか?」
 
 
 
「………分かったよ…。」
 
 
…俺は渋々返事をした。
 
 
 
「よしっ…じゃあ客も並んでるみたいだし、そろそろ開店するか。」
 
 
 
…もう覚悟を決めないとな。
 
 
メイドになりきるんだ、俺!
 
 
 
「開店ー!」
 
 
 
ガラッ!
 
 
 
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