Blue sky ~ 記憶 ~
昨日泣いていたのは、いじめではないと言うことがほぼ確定した。
 
 
……何か華音のこと怖がってるし。
 
 
 
「おはよ、華音。」
 
 
「………」
 
 
 
予想はしていたが、華音は昨日と同じ態度だった。
 
 
「ちぇ…またシカトかよ。」
 
 
俺は少しふてくされながら言う。
 
 
 
「…あたしが昨日言ったこと覚えてる?」
 
 
突然、華音が口を開いた。
 
 
「そりゃ覚えてるよ。」
 
 
 
…俺のことを馬鹿にしているのか。
 
いくらなんでも、昨日のことくらい覚えてるっての。
 
 
 
「覚えてるなら何であたしに話しかける?」
 
 
「んー……他の奴と違って変わってるから。」
 
 
少し悩みながらも俺は答える。
 
 
「…バカ?」
 
 
華音は冷めた目で俺を見た。
 
 
「うるせぇよ。」
 
 
 
「…とにかく、あたしに関わらない方が良い。
 
関わるとお前が不幸になる。」
 
 
 
「………?」
 
 
俺はその言葉の表す意味が、分からなかった。
 
 
「これが最後の忠告だからな。」
 
 
 
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