Blue sky ~ 記憶 ~
「…是奇!野球しよっ!」
 
「是奇お兄ちゃん、おままごとしよう!」
 
「かくれんぼしよっ!」
 
 
 
「待てって…一度に喋るな!」
 
 
 
何でだよ…。
 
 
三人の面倒見るなんて聞いてないぞ。
 
てっきり一人だけだと思い込んでいた。
 
 
 
「野球!野球!」
 
「じゃあ是奇お兄ちゃんがお父さん役ね!」
 
「ジャンケンで負けた人が鬼ー!」
 
 
 
勝手に話進めてるし…。
 
 
野球をやりたがっている隼斗(はやと)。
 
ままごとをやりたがっている葉菜(はな)。
 
かくれんぼをやりたがっている涼夜(りょうや)。
 
 
 
「あー、じゃあ……ばあちゃん家で遊ぶか。」
 
 
俺はとりあえず言ってみた。
 
 
 
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