Blue sky ~ 記憶 ~
……疲れた。
 
 
でも今は、そんなことはどうでも良い。
 
 
 
もし、さっきの本の少年が俺なら……
 
 
俺は死ぬのか…?
 
 
 
 
でもあの物語の通りだとすれば、俺と華音の間に恋愛感情が芽生えない限り大丈夫だ。
 
 
 
 
それとも、最初からこれは単なる偶然だったのか…?
 
 
偶然にしては話が合いすぎるし、偶然じゃないとすれば……
 
何なんだ…?
 
 
 
 
……やっぱりこれは偶然だ。
 
 
 
あんな話が現実である訳がない。
 
 
たまたま同じ場所にあざがあって、今の俺達みたいな状況だっただけだ。
 
 
 
ただそれだけだ…。
 
 
 
 
俺は心の中のすっきりしない気持ちを抑え、そう思い込むことにした。
 
 
 
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