Blue sky ~ 記憶 ~
「いらっしゃいー。」
 
 
少しした後に、おばちゃんが来た。
 
 
「おばちゃん、元気にしてたか?」
 
 
 
いきなりの質問に、おばちゃんは驚いている様子だった。
 
 
そして、俺の顔をジロジロと見てきた。
 
 
 
「もしかして……是奇ちゃんか?」
 
 
是奇ちゃん……
 
おばちゃんは俺のことを、昔からそう呼んでいた。
 
 
「もう俺だって子供じゃねぇんだから……是奇ちゃんってやめろよな、おばちゃん。」
 
 
俺は呆れた様に言った。
 
 
「やっぱり是奇ちゃんか…!立派に成長したものだねぇ…。」
 
 
おばちゃんは俺の姿を見回しながら言った。
 
 
…と言うか、是奇ちゃんって呼ぶなって言ったばかりなのに。
 
普通に呼んでるし……。
 
 
 
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