Blue sky ~ 記憶 ~
…って、保健室の場所知らねぇし!
 
 
 
こっちか…?
 
 
俺は廊下を右に曲がった。
 
 
ドンッ…!
 
 
「うわっ!?」
「痛っ…!」
 
 
廊下を曲がった直後に誰かとぶつかった。
 
 
「ごめんなさいっ…!お怪我はありませんか!?」
 
 
 
「あぁ、大丈夫っス。」
 
 
ぶつかったのは俺と同じくらいの歳の女だった。
 
 
 
「ごめんなさい…私ぼぅっとしてて…。」
 
 
「いや、俺こそすみません。」
 
 
俺もその女に続いて謝る。
 
 
「…あの、そちらの方は大丈夫でしたか?」
 
 
華音を見ながら女は言った。
 
 
「たぶん大丈……」
 
「華音…!?」
 
 
 
俺が喋り終わらないうちに女は言った。
 
 
「…え、知ってるんスか?こいつのこと…。」
 
 
 
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