Blue sky ~ 記憶 ~
……俺は華音のことをどう思っているんだ…?
 
 
ふと考えてみた。
 
 
 
親友だけど…
 
それだけじゃ、なにか物足りない気がする。
 
 
 
 
俺は華音が好きなのか…?
 
 
 
嫌いではないことは確かだ。
 
 
 
でも、異性として好きかどうかと聞かれると、答えられない。
 
 
俺も分からない…。
 
 
 
 
愛があったから、俺の足は動かなくなったのか…?
 
 
いや、絆が強くなったからか…?
 
 
 
コンコンッ
 
 
「…是奇ー、入るわよ。」
 
 
そう言って、俺の部屋に入って来たのはおふくろだった。
 
 
 
「具合はどう?」
 
 
…あ、そうだった。
 
 
俺は今、具合が悪いってことになってるんだった。
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