Blue sky ~ 記憶 ~
ガバッ…!
 
 
俺は勢いよく起き上がった。
 
 
「…はぁ……夢か。」
 
 
俺は額の汗を、手の甲で拭き取った。
 
 
 
…それにしても、さっきの夢は何だ?
 
 
あの少女の言葉…。
 
 
 
あれは、まるで華音のことを言っているみたいだ。
 
 
 
『早く自分の本当の気持ちに気付きなさい。』
 
 
 
その言葉の意味するものは何なんだ…。
 
 
 
自分の本当の気持ち…?
 
 
本当の…気持ち。
 
 
 
「あー、分かんねぇよ…。」
 
 
俺は頭を抱えた。
 
 
そして、もう一度ベッドに寝そべった。
 
 
 
…いつも傍に居る……か。
 
 
確かに華音は、いつも俺の近くに居る。
 
 
 
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