Blue sky ~ 記憶 ~
ガチャッ…
 
 
「…寝込んでいるのか、男のくせして情けない。」
 
 
 
「……あ…。」
 
 
俺の前に立って居たのは…華音だった。
 
 
 
…と言うか、人の部屋なんだから、入る時にノックぐらいしろよな。
 
 
 
「何しに来たんだよ。」
 
 
 
バサバサッ!
 
 
華音が俺のベッドの上に、何かをばらまいた。
 
 
 
「…今日のノート。」
 
 
「え…その為だけに?」
 
 
俺は目を丸くして聞いた。
 
 
「……今日の英語の授業で習ったところ、明日テストあるって言ってたから。」
 
 
華音は横に目を反らしながら言った。
 
 
 
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