Blue sky ~ 記憶 ~
「…あんまり周りに心配かけるな。」
 
 
華音が恥ずかしそうに言った。
 
 
 
「……!?」
 
 
 
おかしい…。
 
 
何だか最近、華音が優しい。
 
 
と言うより、素直だ…!
 
 
 
いや、俺にしてみれば嬉し……
 
 
ガタンッ!!
 
 
 
クラスの視線が、一気に俺に注がれた。
 
 
 
そんな俺はというと、床に倒れている状態だ。
 
 
 
「…神倉!?大丈夫か…!」
 
「是奇、どうしたんだよ!?」
 
「神倉君!?具合悪いの!?保健室に行った方が良いんじゃないっ?」
 
 
華音や他の奴等が、俺のところに駆け寄り、心配そうに見つめている。
 
 
 
みんなの表情は驚きに満ちている。
 
 
でも、一番驚いているのはこの俺だ。
 
 
 
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