Blue sky ~ 記憶 ~
…また足の感覚がない。
 
 
いきなり何でこんなことに……?
 
 
 
いくらなんでも突然すぎだろ…。
 
 
 
「神倉、大丈夫か!?」
 
 
そう言って、華音は俺に手をさしのべた。
 
 
「あぁ…だ大丈夫。」
 
 
…全然大丈夫じゃないけど、心配かけたくないからそう言った。
 
 
そして、俺は華音の手を借り、立ち上がった。
 
 
 
とは言っても、俺は華音の手と机で身体を支えている状況だ。
 
 
一人では立つこともできない。
 
 
 
「神倉…足……どうかしたのか…?」
 
 
華音が突然俺に聞いた。
 
 
「あ…足って何のことだよ…?俺は目眩がして倒れただけだぞ?」
 
 
 
…華音にはバレてはだめだ。
 
 
そう思った。
 
 
 
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