Blue sky ~ 記憶 ~
次の日、教室に入った俺は驚いた。
 
 
昨日すごい熱で倒れた華音が、平然と席に座っていたからだ。
 
 
 
俺はてっきり今日は休むだろうと思っていた。
 
 
 
「…おはよ。」
 
 
シカトされるのは分かっているが、一応あいさつをする。
 
 
 
「…………おはよう。」
 
 
 
………え………?
 
今、あいさつした!?
 
 
本当にか…!?
 
 
 
まさか熱で頭をやられたとか…。
 
 
 
「お…お前大丈夫なのかよ!?」
 
 
 
俺は焦りながら聞く。
 
 
「…何がだ?」
 
 
華音は冷静に言った。
 
 
 
「何がって……熱だよ、熱!」
 
 
 
「そのことか……、熱ならもう下がった。」
 
 
 
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