Blue sky ~ 記憶 ~
「…俺だって足が動かなくのは嫌だ……。」
 
 
 
「だったら話は早いだろ…もうあたしに関わるな…!」
 
 
華音は力強い声で言った。
 
 
「でもそれよりも…これからも、華音の傍に居られないことの方がずっと嫌だ!」
 
 
 
…これが俺の本音だ。
 
 
 
「………神倉…お前は、救いようがないバカだ…。」
 
 
そう言った華音の声が、いつもより柔らかかった気がした。
 
 
「…バカでも良い……俺は華音が…」
 
 
そこまで言うと、俺は深呼吸をした。
 
 
 
「華音が好きだから。」
 
 
 
…言ってしまった。
 
 
人生初めての告白が保健室かよ…。
 
 
 
俺は恐る恐る、華音の顔を見た。
 
 
 
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