Blue sky ~ 記憶 ~
「…良かった……。
 
今、家には神倉の他に誰か居るのか?」
 
 
 
「え…?別に居ないけど…。」
 
 
華音のいきなりの質問を、不思議に思ったが答えた。
 
 
 
実際今この家に居るのは、俺だけだ。
 
 
親父は仕事に行っている。
 
 
おふくろは、どうしても外せない用事がある、と言って出掛けて行った。
 
何の用事かまでは聞いてないけど。
 
 
 
「…で、それがどうしたんだよ。」
 
 
 
「…今から神倉の家に行くから。」
 
 
…何を言い出すかと思えば……。
 
 
「…何でそうなるんだ。」
 
 
俺はため息まじりに言った。
 
 
「これからあの丘へ行くぞ。」
 
 
 
< 200 / 235 >

この作品をシェア

pagetop