Blue sky ~ 記憶 ~
―三十分後―
 
 
 
バンッ!
 
 
突然、勢い良く俺の部屋のドアが開いた。
 
 
「うわぉっ!?」
 
 
俺は思わず声を上げてしまった。
 
 
「遅くなってすまん。」
 
 
 
「ノックぐらいしろよ…。」
 
 
まったく華音が来たことに気付かなかった…。
 
 
 
「…って、華音!チャイム鳴らしてないだろっ!」
 
 
考えてみれば、チャイムの音は一切しなかった。
 
 
「あぁ、どうせ神倉以外誰も居ないだろ。」
 
 
 
ある意味、不法侵入だろ。
 
 
確かに俺以外居ないけどよ…。
 
 
 
「…起きれるか?」
 
 
華音が俺の足を見ながら言った。
 
 
「あぁ、なんとかな。」
 
 
俺は両手を使い、自力で起き上がった。
 
 
 
< 203 / 235 >

この作品をシェア

pagetop