Blue sky ~ 記憶 ~
「クラスの奴らに会えて本当に良かった。
 
 
 
……華音に逢えて本当に良かった。
 
 
あの時、あの教室で逢って、この丘で一緒に同じ時間を過ごして。
 
 
俺はそんな毎日が楽しかった。
 
いつまでも一緒に居たい……そんなことを願っていた。
 
 
 
華音にこれだけは知っておいてもらいたい。
 
 
俺は華音に逢って、不幸になったんじゃない。
 
世界一…宇宙一幸せだ。
 
 
 
だから、俺が居なくなっても悲しまないでくれ。
 
 
自分を責めたりするな。
 
 
 
華音に出逢えて本当に…
 
本当に俺は幸福者(しあわせもの)だ。」
 
 
 
「神倉っ…!」
 
 
華音が俺の言葉を遮るようにして言った。
 
 
 
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