Blue sky ~ 記憶 ~
「どうしてっ……あたしは…あたしは、人を傷つけることしか…不幸にすることしか出来ないんだっ…!」
 
 
 
「俺は華音のせいで不幸になったんじゃない!
 
これは俺が選んで、進んだ道の結果だ…。」
 
 
 
こんな華音、見たくない。
 
 
悲しむ華音なんか…
 
俺が華音を傷つけた。
 
 
こんな未来も分かっていたはずなのに。
 
そうすれば、華音を悲しませることくらい……
 
 
 
俺は分かっていた。
 
 
 
「……頼むから…悲しまないでくれ。
 
華音には笑っていてほしい。」
 
 
 
「神倉……そんなの…無理だよ。」
 
 
華音は髪をくしゃくしゃにしながら言った。
 
 
 
「…笑ってよ……それじゃないと俺…思い残すことなく、あっちに逝けないだろ…。」
 
 
 
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