Blue sky ~ 記憶 ~
「最期に…これだけは言っておく。」
 
 
 
そこまで言うと、俺は隣に座りこんでいる、華音の手を握った。
 
 
 
「…俺は華音を愛している。
 
たとえ、もう逢えないとしても…。
 
 
 
何十年、何百年たとうと、この気持ちは変わらない。
 
 
だから……
 
華音も俺のことを忘れないでいてほしい。」
 
 
 
 
これが、俺の伝えられる言葉の全て。
 
 
これが、俺の心からの想い。
 
 
 
「……忘れるわけ…ないだろ…。
 
絶対…永遠に忘れないよ…。」
 
 
 
その華音の言葉を聞くと、俺は微笑んだ。
 
 
 
 
 
 
 
「……さようなら…。」
 
 
 
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