Blue sky ~ 記憶 ~
「…華音が話す気になったら話せば良い……それまで待ってるからよ。」
 
 
 
「あぁ……」
 
 
華音が微かに笑った気がした。
 
 
 
 
「是奇くーん!」
 
 
 
突然、クラスの数人の女子が、俺へと向かって走ってくる。
 
 
 
「ねぇ、今の季節は何!?」
 
 
「な、何って…夏に決まってんだろ。」
 
 
「正ー解!」
 
 
何なんだ、一体。
 
まったく意味が分からない。
 
 
 
「ここからが本題……夏といえば何!?」
 
 
 
「…夏といえば…祭りとか花火なんじゃねぇの?」
 
 
 
「正解っ!てことで是奇君、これ一緒に行こっ!」
 
 
 
そう言って俺に一枚の紙を見せた。
 
 
 
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