Blue sky ~ 記憶 ~
俺は今、華音と二人で屋上に居る。
 
 
 
「華音、気を付けろよ。」
 
 
「…何のことだ。」
 
 
華音は首をかしげた。
 
 
「高橋のことに決まってるだろ。」
 
 
 
「樹……高橋のことか。」
 
 
 
「…何か高橋は華音をクラスから、浮かせようとしてる…っていうか何というか。」
 
 
 
…まぁ実際のところ、華音はもうクラスから浮いているけど。
 
 
 
「…あたしのせいだから良いんだ。」
 
 
華音は悲しそうに言う。
 
 
 
「ふぅん…。」
 
 
何で華音のせいなんだ?
 
 
そう聞こうと思ったが、華音から話してくれるのを待とうと思いやめた。
 
 
 
「…華音みたいに強いなら大丈夫か。」
 
 
 
「あたしが…強い?」
 
 
華音は不思議そうに聞く。
 
 
 
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