Blue sky ~ 記憶 ~
「あぁ、どう見ても強いだろ。」
 
 
 
 
 
 
「………んかない。」
 
 
 
華音が何かを呟いた。
 
 
 
「…ん?何か言ったか?」
 
 
あまりにも声が小さくて、よく聞き取れなかった。
 
 
 
 
 
「あたしは強くなんかない……!」
 
 
 
華音が突然大きな声で叫んだ。
 
 
 
「…華…音……?」
 
 
 
 
「あたしは…弱い人間なの……!」
 
 
 
「おい、落ち着けって…!」
 
 
俺は華音を一旦、落ち着かせようとした。
 
 
 
 
「…本当は泣きたいよ……!」
 
 
華音の目にはかすかに涙があった。
 
 
「あたしだって………誰かに助けてほしい……誰かに頼りたい………!!」
 
 
 
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