Blue sky ~ 記憶 ~
「……すかー…すかー……」
 
 
華音は眠っていた。
 
 
「…寝てるし。」
 
 
 
…こんなところで寝たら風邪ひくって。
 
 
今日は結構、風強いし。
 
 
 
……まぁ、俺も寝るためにここに来たんだけど。
 
 
 
 
 
「…あれ……?」
 
 
 
俺は華音の右手首に目をやった。
 
 
 
「…うそじゃないよな……本当に…?」
 
 
 
俺は驚きを隠すことなどとうていできなかった。
 
 
 
「えぇー!?」
 
 
 
ようやく今の状況が全て理解できた。
 
 
 
「…ん……?神倉か…?」
 
 
華音は、どうやらさっきの俺の声で目が覚めてしまったらしい。
 
 
 
「…その手首……どうしたんだ…?」
 
 
 
< 71 / 235 >

この作品をシェア

pagetop