Blue sky ~ 記憶 ~
昨日の華音のあざのことが気になって仕方がない。
 
 
 
「…高橋!」
 
 
だから、華音と親友だった高橋なら何かを知っているかもしれない……
 
そう思い、俺は高橋に話しかけた。
 
 
 
「…神倉是奇、一体何の用?」
 
 
 
…本当に高橋、俺や華音の前と、その他の奴の前では態度が全然違うよな。
 
 
女って…怖いな。
 
 
 
「用がないなら話しかけないで。」
 
 
 
「待てって…ちょっと高橋に聞きたいことが…。」
 
 
 
「…何?」
 
 
高橋は腕を組みながら、俺に聞いた。
 
 
 
「華音の右手首のことだけど…。」
 
 
 
「あぁ、あれのこと……?」
 
 
 
「あれが何なのか知ってるのか!?」
 
 
俺はつい大きな声を出してしまった。
 
 
 
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