Blue sky ~ 記憶 ~
「良いって…何が?」
 
 
俺はそう聞き返す。
 
 
「眺めがすごくきれいなの!」
 
 
 
「ふぅん。」
 
 
俺は軽く流すように返事をした。
 
 
「是奇君も行ってみるといいよ!」
 
 
 
「わかった。行ってみるよ。」
 
 
……そう言ったものの、俺は行くか迷っていた。
 
 
「じゃ、私これから塾あるから……また明日ねー!」
 
 
 
「…あぁ、じゃあな。」
 
 
 
そう言うと、俺はまた歩き始めた。
 
 
 
「……どうせだから丘にでも行くか。」
 
 
そう決めると、俺は丘があると言われた方に向かい歩いた。
 
 
 
 
 
 
どれくらい歩いただろうか。
 
 
 
もう日が暮れ始めている。
 
 
 
「今日はここの眺めとやらを見たら帰るか…。」
 
 
そう思い、俺は丘を登った。
 
 
 
「………!?」
 
 
 
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