Blue sky ～ 記憶 ～

「…そうだが……他に案がないからな…。」
　
　
先生は困ったように言った。
　
　
「いっそのこと、男女共にメイド喫茶で良いだろ。」
　
　
　
男がメイド！？
　
　
ありえねぇだろっ…！
　
　
　
「その黒川さんの案良いかもっ！」
　
「うん、それで良いんじゃない！？」
　
　
女子達が華音の案に賛成し始めた。
　
　
「おい！待てよ！俺達の意見も聞けよっ！」
　
　
　
…良かった……！
　
　
ここで誰も反対しなかったら、どうしようかと思った…。
　
　
　
「…私、みんなのメイド姿見てみたいな。」
　
　
　
そう言ったのは高橋。
　
　
少し上目使いで、可愛らしい声で言った。
　
　
　
ふん、男が簡単にこんな手に引っ掛かると思うなよ…。
　
　
　
「高橋がそこまで言うならしょうがない！メイド喫茶でも何でもやってやる！」
　
「俺もやるぞ！」
　
「俺だって…！」
　
　
…え……まじで…！？