地のさがしもの
すると茶哉は呆れたように言った。
「お前、またサボるのかよ。頭領に怒られんぞ。」
神波は少しむくれて言い返した。
「別にいいもん。
それに、お茶が立てられることなんて、正直重要じゃないと思うし。」
「お前、生花の時もそんなようなこと言ってたよな。」
茶哉がぼそっとつぶやくと、神波も負けじと言い返し、
「だってそうでしょ。
それより、野宿の仕方とか、生きていける力の方が何倍も大事だよ!
一人になった時に生きていけない方が困ると思うけど!」
胸を張って自論を述べる神波に、茶哉は呆れてものも言えなかった。
「…もうちょっと女らしくしないと、嫁にもらってもらえねぇぞ…」