トキモライ

ユキ




次に目を開けた時には、もう人間の世界にはいなかった。
と思う。

真っ白な世界で、どこを見ても白が広がっている。


そんな白が、眩しすぎて目が痛い。



「やっと起きたんですね。おはようごさいます」

ふと、私の目の前に人?が現れた。
ここはまだ、人間の世界なの?


「僕、ユキって言います」

状況の全然掴めないまま、自己紹介する男の子。


< 15 / 86 >

この作品をシェア

pagetop