トキモライ
第Ⅱ章
幼なじみ
「……お母さんだ」
しわ1つない、お母さんは凄く若かった。
私の初めて見る、お母さんの姿だった。
「高校1年生の時の歩美さんの姿ですね」
歩美は、お母さんの名前。
ユキは、何でも知っているんだ。
「……まだ、幸せだった時ですね」
「えっ…?」
ユキの顔は、悲しい顔をしていた。
その表情の意味すらも、私には、わからなかった。
メニュー
幼なじみ