トキモライ



「平気、慣れてるしね」

そう笑って言うと私はすぐに皐月のそばを離れた。



校門を出て、真っ直ぐに家に帰る。
今日みたいなことは、多分しばらく続く。

でも私は強いし、慣れてるから。

……きっと、大丈夫。




次の日から、いじめは少しずつエスカレートしていった。



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